管理人の独り言
le monologue
水引と竹と和紙とニャンドゥティ
昨日から始まっている「むすんで かさねて つながって」の搬入の時、水引のモビール作品をみて、"あれっ、何かみたことある"と感じました。
その作品はこれです。
そうだ、3年半ほど前のニャンドゥティの展示のときの作品と似ているのです。
ニャンドゥティとは南米パラグアイの刺繍糸を編んでつくるレース編みのことを言います。ニャンドゥティの技法は結びとかがり、こんなところも水引作品と共通点があります。材料は糸と和紙という違いはありますが、細く長いものを編んでいくのも同じです。
当時の展示写真をさがしてみると、タペストリーのように編んだり、アクセサリーをつくったり、仮面のようなものを天井から下げたりと、印象は全く違うものの、2つの展示に共通点が多いなぁと感じました。
当時の展示写真です。
日本的な水引、竹、和紙をつかった作品と、日本とは遠く離れたパラグアイのニャンドゥティに共通点があるのが、面白いと思います。そして伝統的なるものは、どの地のものであっても心惹かれるものなのですね。歴史があるって凄い!水引が竹が和紙が、そしてニャンドゥティがいつまでもアートとして残れば、こんなに素敵なことはないと思います。
今週の展示は、上述の「むすんで かさねて つながって」 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科の学生さんの2人展。水引、竹、和紙をつかった作品の展示。和の素材から洋を生み出す作品の面白さをお楽しみください。 繊細でとても素敵な展示です。少し変わったタイトルもみるとまさにと納得します。是非お越しください。23日まで。